第60回ボートレースメモリアル(MB記念)

2014年08月31日

感動のスタート。山口支部が1・2・3号艇を独占する異常事態。初めて目撃する光景に昨夜からの妄想は止まらない。これから何が起こるのか。早く知りたいような知りたくないような。特別なレースで幾度と遭遇してきた独特な高鳴りが蘇る。

本番開始。ピット離れは綺麗に揃う。そして煌めく水面に登場するカラフルな6艇。ゆっくりと各艇が決意のままに進入コースを決めていく。 もちろんインに構えるのは1号艇谷村一哉。譲るはずがない。まずはピット離れから普段の様にレースを迎えることができることに一安心。SG初優出が1号艇。緊張は計り知れない。

次に2コースへ2号艇白井英治がゆっくりと向かう。今回のこのレースで一番ファンの視線が注がれている選手なのはこの人だろう。悲願、悲願、と白井英治にはこの言葉がつきまとう。
そして3コースにゆっくりと3号艇寺田祥が・・・いない。というか引いた!後方にボートを引いたのだ!サプライズ。完全に意表をつかれた。想像を遥かに超える光景がすでに進入から広がっていた。

本気だ。寺田祥が本気で勝ちに来た。私の考えは甘すぎた。正直山口勢の内枠トリオは最低でも山口勢の誰かが優勝を目指し、安全安定なレースを繰り広げると想像していた。そんな素人の考えを一蹴するプロフェッショナル達。凄すぎる。そして私の頭はパニック状態。どうなるのこのレース!?

こうして12/3456という変則スタイルで航跡をあげる各艇。私の視線は完全に3カド寺田祥に奪われている。難しい3カドでのSTを決めることができなければ内枠山口勢は壁を失う。それはすなわち外枠勢の猛攻が山口勢を襲うことになる。悪夢の山口勢共倒れ。なんてこともあるのか・・・。
STラインに向かうダッシュ勢の寺田祥。うん、遅れてない、大丈夫だ。というか凄いことになっている!山口勢の3人が飛び出していく!というか白井英治が飛び出していく!

感動のスリット。最高のスリット。鳥肌が立つスリット。とにかく凄いスリットだった。2号艇白井英治が1号艇谷村一哉よりも半艇身飛び出す。画面の角度的にはすでに一艇身飛び出している。これは・・・勝ちだ。
白井英治の勝ちだ。ここからの白井の伸びについていける艇などこの水面には存在しない。1周1Mまでに98%白井の優勝を確信。そして白井は確実に内の谷村一哉を仕留め、1周1Mをしっかりとターン。ここで数値はほぼ100%に達成。白井英治の悲願成就。無冠の帝王返上だ。

2着以降も激しい最高峰の戦いが繰り広げられたのだが、それはもうどうでもいい。とにかく嬉しい嬉しい白井英治のSG初制覇。しかも後に知る白井英治のSTタイミングは『0.00』。
1号艇谷村一哉も『0.07』と凄い攻め。SG初優出1号艇F持ちを考えれば100点に近い。
3カド寺田祥も『0.07』とこれも凄い。ぶっつけ本番でこれ。プロ。真のエンターティナー。
けど白井は『0.00』。神降臨。これはもう風、波、強いていうなら地球の自転・公転、更に強いていうのなら宇宙の誕生、全てがピッタリ白井英治に味方したのだ。

こうして私にとって感動的なレースで幕を閉じた第60回ボートレースメモリアル(MB記念)。節間のアクシデント時には、また繰り返してしまうのか・・・などという私の考えは見事に愚考となり優勝は白井英治。しかし白井英治にとってはこれからが開幕。一つとればポンポンとVを積み上げていく。そんな予感を感じさせてくれる白井英治SG怒涛の優勝編が開幕したかもしれない、などと期待しつつ若松の夜に歴史的な瞬間ありがとう。

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最初のサプライズ。3号艇寺田祥が3カドに。The最高峰。

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うん、寺田選手大丈夫。てか白井英治飛び出してるー!

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遂にこの日が・・・。

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向こう正面。この時白井は何を思うのか・・・。

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3着争い。3号艇寺田祥選手と5号艇池田浩二選手も凄かった。The最高峰

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最終2Mの白井英治選手。ダイナミックに何を思う・・・。

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おめでとうございます。かっこ良い。




2014年08月30日


第60回ボートレースメモリアル(MB記念) 優勝戦
1号艇 谷村 一哉
SG初優出が1号艇。だが下積みは十分。優勝してもおかしくはない。舟足タイムでは目立たないが、何かがある。とにかく大チャンスなのは間違いない。
2号艇 白井 英治
ここまできてもやはり転覆のアクシデントが非常に悔やまれる。舟足は超抜に仕上がった。あと必要なのは運。無冠の帝王返上へ。
3号艇 寺田 祥
抜群の伸び足。今節勝利なしも随所に舟足の良さを披露。Fなく記念戦線を戦い続けているのは脅威。能力十分。しかしダッシュで見たかった一人。
4号艇 辻 栄蔵
久しぶりのSG戴冠へ。舟足はさすがの整備力。安定感は艇界屈指。Fがありながらそれを感じさせない今節。内がごちゃついたら確実にくる。
5号艇 池田 浩二
最強のターンを持つ。今節コメントは珍しく終始上々。Fに影響されている中どう攻めるか。正直外から突き抜けるイメージは薄い。
6号艇 三角 哲男
東京を代表する往年のベテランが奇跡を狙う。今節見せる粘りの走りは全選手で一番。そしてしっかりとしたST。超々ダークホースだが、大万舟提供の準備中。
 


01

2日目10Rで3号艇瓜生選手の隙をついた4号艇谷村選手。この時はピット遅れて絶望6コースからの巻き返し2着でした。この時のように強気にいけば・・・。

02

4日目5R転覆明けの初戦で2号艇菊地選手との激戦を制する3号艇白井選手。闘志は消えていなかった。明日はとうとうSG戴冠か・・・。

03

初日7RST決めてマクリに行く3号艇寺田祥選手。この時は4号艇太田選手に展開つかれて2着だったけど、やっぱり目立っていたよなぁ。明日も内の二人がFの影響を見せるようだと・・・。

04

初日10R2号艇中島孝平選手、4号艇池田浩二選手との競りあいに勝った3号艇辻栄蔵選手。今節一番凄かったかも。明日も内側がごちゃつくと・・・。

05

4日目10R今節超抜な1号艇白井英治選手をマクリ差す3号艇池田浩二選手。明日もいつもの超絶ターンを出せば・・・。

06

2日目1Rイン戦急成長の1号艇篠崎仁志選手をSTから潰す2号艇三角哲男選手。舟足も良かったのかぁ。明日も一人我が道を行くSTを決めれば・・・。
 

というような妄想はつきませんが、いよいよ明日は最終日優勝戦。それにしても内枠山口勢独占は凄すぎますね。正直同支部で潰し合うようなことだけは想像できませんので、3人の内の誰かが勝つような気もします。やはり三人寄れば文殊の知恵、三本の矢です。外枠勢は相当厳しい戦いになるでしょうか。
とにかく明日の最高峰決戦を悔いないように楽しめるといいですね。よし全通り買うか。(大敗確定)
 

誰が優勝戦へ。

09R
このレースを制したのは、予選から伸び足が目立っていた4号艇寺田祥。1236/45の進入となりスリットでも攻勢。5カドから一撃を決めた。
悔やまれるのが5号艇齊藤仁。展開に乗って2着確保もあり得る状況だったが、1周2Mで3号艇三角哲男を捌ききれずに後退。東京支部の先輩に譲る形となってしまった。
その先輩三角哲男は見事に優出。舟足が後押ししているのか、この展開での2着は想像できなかった。
1号艇山口剛と2号艇赤岩善生はSTから出番なく沈んだ。前付けしてドカ遅れの6号艇鎌田義は最高峰に相応しいレースをできなかった。

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悠々と5カドまくりの4号艇寺田祥。コメント謙虚だが舟足は超抜か。


10R
1号艇谷村一哉が嬉しいSG初優出を決めるイン逃げ。同支部の寺田祥に続いた。
2着には2号艇辻栄蔵がすんなり浮上かと思いきや1周2Mで僅かにターンミス。それを誘発したのは6号艇石渡鉄兵。ここで同期対決発生。3号艇田村隆信も僅差で続く。
大注目の2周1M。ここで優勢な位置にいた石渡鉄兵がターンマークを大きく外す。辻と田村を意識しすぎたか。そこを逃さないのが辻栄蔵。しっかりと差しを決め2着確保。同期対決は辻栄蔵に軍配が上がる。石渡鉄兵無念の3着。
4号艇桐生順平と5号艇吉川元浩は1周1Mで後方に置いて行かれた。

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2周1Mでターンミスする6号艇石渡鉄兵。2号艇辻栄蔵がすかさず差し返した。夢を見た。


11R
シリーズリーダー1号艇毒島誠のイン戦。大注目の一戦を制したのは展示抜群、対抗人気に推されていた3号艇白井英治。気合のトップSTからマクリ一閃。これで優勝戦は山口勢が内枠を独占。
2着は捲くられながらもさすがの旋回で2号艇池田浩二。毒島誠に後ろから終始マークされるが、揺るがないターンはさすが池田浩二。
地元の5号艇篠崎仁志も見せ場をつくるが及ばずの4着。ここで地元勢は全滅。
紅一点6号艇平山智加は高き壁を超えることができず。4号艇松井繁も出番なく。 
そして毒島誠MB記念連覇もなくなる。

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気合のトップSTからマクル3号艇白井英治。この舟足なら・・・期待してしまう。


優勝メンバー


 

2014年08月29日

明日の準優メンバーです。

1号艇 山口剛
宮島代表。勝率全国一位は伊達じゃない。予選序盤は弾けなかったが、尻上がりに結果を出す。SGV2を狙う。自滅はやめて。
2号艇 赤岩善生
蒲郡代表。蒲郡のキングが今節は気合を見せる。いつ何時でも本気モード。整備力でどこまで上昇できるか。
3号艇 三角哲男
多摩川代表。21世紀枠がまさかの予選突破。人気は落とし気味だが不気味な存在。ここでも絡む足はありそう。STは行くはず。
4号艇 寺田祥
徳山代表。予選序盤から舟足が目立っていた。コメントは謙虚だが上位に感じる。安定したスタートでカドから伸びきる。
5号艇 齊藤仁
平和島代表。予選最初の5号艇で2着から好調を感じた。年末の平和島決戦へ賞金を積み重ねたい。
6号艇 鎌田義
尼崎代表。今節はチルト+0.5度を多用して、調整の幅広さを披露。気持ちが乗った時の粘りは脅威。

ここの期待は山口剛選手に寺田祥選手。寺田選手が展開つくれば外枠にもチャンスありそう。


1号艇 谷村一哉
下関代表。偉大な同郷の先輩今村豊は予選落ちだが、新たな芽が開花。安定した強さは以前から目立つ。舟足も上々で大チャンス到来。
2号艇 辻栄蔵
宮島代表。流石の安定感。宮島からは二人が予選突破。予選序盤から目立つ舟足に仕上げる力はさすが元賞金王。Fの影響も感じさせないスタートで久しぶりのVを狙う。
3号艇 田村隆信
ドリームから驚きを与える走りを披露。舟足目立ちはしないが、しっかりとした走りを続ける。ここでも驚きを。
4号艇 桐生順平
施行者推薦。今節も未来を感じさる走りを披露。苦手な1号艇もしっかりと勝利。ダッシュ戦でも不利はない。
5号艇 吉川元浩
尼崎代表。予選序盤苦しむも立て直す力はさすが。ここでは進入のカギだが今節は無理な進入は見られない。
6号艇 石渡鉄兵
江戸川代表。コメントではモーターは伸び上位。予選1号艇なくても予選突破。最後の恵まれが効いた。運も味方している。STは行くはず。

ここは谷村一哉選手と辻栄蔵選手に期待。外の桐生順平選手はイースタンヤングの4号艇だが、内側のレベルが違うのが気になる。石渡選手は桐生選手次第になりそう。



1号艇 毒島誠
MB記念連覇へ視界は良好。初日の泣きのコメントから見事に立てなおした。ここはブン回しが要らない展開に持ち込みたい。
2号艇 池田浩二
Fの影響は感じるものの予選突破。今節はいつもの泣きのコメント見られず。予選最後のマクリ差しで勢いついたはず。けどFが。
3号艇 白井英治
徳山代表。転覆が多いに悔やまれる成績。期待はするもののSGとはなぜか相性なし。モーターは上位。
4号艇 松井繁
住之江代表。王者降臨。なんだかんだでさすがの走り。モーターはコメント通りだと中堅か。しかし圧倒的な経験値がアドバンテージを生む。
5号艇 篠崎仁志
芦屋代表。地元唯一の予選突破。いつもなら外でも十分だが、Fが影響しているのが心配。しかし地元の意地が力を生む。
6号艇 平山智加
丸亀代表。唯一の女子が予選突破。素直に凄い。モーターも後押し。優出は非常に厳しいメンバーだが、期待せずにはいられない。

ここは毒島誠選手と平山智加選手に期待。今節目立つ6号艇がここで炸裂。ノーマークの平山選手が男子達の隙をついて優出。するといいな。



いよいよ明日は準優ですね。若松はやはりインが強め。明日もイン決着が続くのでしょうか。それとも派手な戦いが見られるのか。いずれにせよ最高峰。ガツンと舟券も当てたいものですが・・・。楽しみましょう。
 

アツい、アツい予選最終日が終わりました。予選トップ、準優1号艇は誰の手に渡ったのでしょうか。振り返りです。

01R 勝負駆け 
勝負駆けの5号艇池田浩二と予選突破は厳しい6号艇深川真二の激しいトップ争い。最終1Mまで続いたその争いを制したのは深川真二。池田浩二は惜しくも2着だが後半に望みをつなげた。深川真二が池田浩二に競り勝つとは・・・衝撃。

02R 勝負駆け 
1号艇桐生順平がしっかりと逃げ2走目につなげる。6号艇鎌田義はボーダーに乗せ相手次第に。濱野谷憲吾はほぼ絶望。湯川浩司と篠崎仁志も2走目が厳しい条件となる。

03R 勝負駆け 
F発生。地元の1号艇池永太が痛恨のF。予選通過がほぼなかっただけにイタすぎた。若さゆえかレースは3号艇石渡鉄兵が好モーターを活かし恵まれ。6号艇松井繁は2走目につなげる3着。4号艇中澤和志は厳しい状況に。F2さえなければ。

04R 勝負駆け 
不調に苦しんだ1号艇守田俊介がイン逃げ。この相手なら戦える足にはなっていそう。2着に好調6号艇谷村一哉。後半次第で準優好枠が見えてきた。4号艇瓜生正義は大敗。心配だが大丈夫なはず。

05R 勝負駆け 
三日目転覆も帰郷することなく出場の3号艇白井英治が2号艇菊地孝平との激しい1着争いを制す。転覆の減点は痛いが準優には乗れそうだ。5号艇中島孝平が6着大敗。後半勝負に。

06R 勝負駆け 
1号艇坪井康晴がまさかのピット離れで遅れる。インに構えたのは2号艇魚谷智之。絶好のチャンスであったが3号艇太田和美の差しに沈む。魚谷が日の目を見ることはもうないのか。後半に期待。5号艇田村隆信はここで準優当確。

07R 勝負駆け 
1号艇吉川元浩が当確を決めるイン逃げ。Fに沈んだ5号艇下條雄太郎が2着。展示タイムとレース内容を見るかぎりモーターは超抜か。実に惜しい。6号艇赤岩善生も4着で準優当確。

08R 勝負駆け 
F2の1号艇中澤和志が6コースに出て2号艇瓜生正義にインが巡ってきた。しかし飛んできたのは3号艇寺田祥。スリットから伸びに伸びてインまでマクル展開。その展開を見事についたのが4号艇今垣光太郎。捲り差しを決め見事に1着。瓜生はまさかの5着で予選敗退。そんな馬鹿な・・・。

09R 勝負駆け 
1号艇辻栄蔵が順位を上げるイン逃げを決める。そして2号艇毒島誠が予選トップに大きく近づく3着。MB記念連覇が現実味を帯びてきた。道中のブン回しも足の良さをアピール。

10R 勝負駆け 
3号艇池田浩二が今節ようやくの勝利。順位もアップ。1号艇白井英治はSTから圧倒され気味。無理ができない状況ではあるが1着で決めて欲しかった。この感じが白井英治が足りない部分か。
紅一点3着の平山智加が3着で予選突破が見える状況に。

11R 勝負駆け 
1号艇山口剛が準優1号艇を決めるイン逃げ。混戦の得点状況が味方した。福岡勢最後の砦となってしまった2号艇篠崎仁志がなんとか予選突破。
最終周回に4号艇魚谷智之が6号艇中島孝平を転覆させ妨害失格。ここで魚谷と中島が落選。漁夫の利を得たのが5号艇谷村一哉。4着となり準優1号艇となった。3号艇松井繁も予選突破を決めた。
魚谷智之はどこへ向かうのか。 

これにて明日の最高峰を決める戦いへの準優メンバーが出揃いました。ここまで混戦の予選は記憶にありません。
悔やまれるのが下條雄太郎選手と白井英治選手。モーターは超抜クラスに仕上がったこの二人は自滅でチャンスを逃してしまいました。
それと魚谷智之選手。復活が見てみたい選手の一人ではありますが、今回のような戦いだと当分無理か、それともこのまま消えていくのか。後者の予感がしてしまいますが。しかし菊地孝平選手のように何事もなかったかのように甦るパターンもありますからね。分かりませんが。
逆に目立つのが中国勢。大将今村豊選手は駄目でしたが、他のメンバーが頑張ってます。吉田拡郎選手の敗退は以外でしたが。
 

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ブンブンとブン回しの2号艇毒島選手。予選突破を決めました。




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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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