ボートレースルール解釈

2014年01月27日

6コースとはボートレースの世界において最も勝利が遠い場所。その節でフライングなどをしてしまうと節間は罰として与えられるコースでもあることからも、このコースがレースに及ぼす影響がいかに少ないことかが分かる。しかしこのコースを克服するものには大きな賛辞が与えられる。
6コースから自力で勝つために必要な要素はやはりスタートである。しかも全速スタートが望ましい。スロットルを緩めていては内5艇を飲み込むまでの有余は得られないだろう。唯一6コースの利点として他のコースよりもスタートが決めやすいという説もあるが、データーの勝率を見る限りあってないような利点なのかもしれない。更にどれだけ自分が有利なスタートを決めても、相手のスタート次第では6コース捲りという選択肢は瞬時に無くなってしまう。したがってある程度の伸びも必要だ。
そこで主に用いられるのが6コースからの「捲り差し」や「最内差し」だが、5コース同様1周1Mで他艇の隙間を縫うような旋回技術が求められる。また他艇の動きを瞬時に予測し把握する能力も必要だ。更に5コースよりも1周1Mでは選択肢が少ないためその場面の閃きや感性が試される。そんな6コースを主戦とする果敢な者もいるが、現在のペラ制度に変更されてからは苦戦が続いているのが現実だ。しかしこんなに不利な要素が揃った6コースを含めた全コースを制する者が艇王と呼ばれる資格があるのだろう。
『艇王学』


2013年11月07日

5コースが攻めるパターンとして一番良く見かけられるのは「マーク差し」だ。マーク差しとは強烈な攻撃を放ち内側の艇を叩き斬る4コースを利用して、そのまま4コースまでも差しきってしまうことだ。いわゆる「マクリ差し」になるだろう。故に4コースには強烈な攻撃力を持つ選手が居ることが好ましい。

5コースからの「マクリ」は現在の伸びを殺されたペラ制度では 非常に難しい。同じダッシュスタート組の4コースを飲み込むのは非常に困難だ。4コースの艇が自滅的なスタート遅れを放つか、他艇よりも相当有利なスタートを決めなければ不可能に近い。

他艇の展開次第という面が非常に大きいため、有利な展開が来た時には確実に仕留める技量が必要とされるコースだ。しかしながら一流は時に展開が向かなかろうとこのコースから鋭い攻めを見せる。1コースが先マイ、2コースが差し、3コースがマクリ、4コースが二番差しといった一般的な展開においても、他艇が作った何本にも重なった濃い引き波を力強く乗り越え、先頭艇にまで迫る勢いのマクリ差しを放つ。

そのようなシーンが多々見受けられるため5コースは舟券から外し難いのが悩み。5コース故に舟券に絡むと配当が大きくなるため、舟券から思い切って除外し5コースが絡んだ時のダメージは大きい。

いずれにせよ2着、3着でも良しとされる5コース。このコースから安定した成績を残す選手は超一流と言えるだろう。

1コース

2コース

3コース

4コース

6コース


2013年10月24日

そして前付けをした選手がスタート展示通りの進入隊形になるとは限らないということ。スタート展示を見てファンは展開を予想するのに、スタート展示とまったく違う進入隊形に本番はなるということが多々ある。あの瞬間はボートレースのつまらなさの一つである。私は全部進入固定で各コースごとに「起こし」の位置を制限させる方が平等だと感じる。舟券を外しても私はその方が納得がいく。

それに前付けをする選手が卑怯に見えてしまうこと。せっかく予選で掴みとった準優内枠を前付けによって外枠の選手がいとも簡単に取ってしまう。更に内側は抵抗しようとするとスタートが難しくなってしまう。準優以上は進入固定にするなどした方が予選順位の意義があるのではないだろうか。前付けをしない選手は前付けをする選手より正々堂々として格上に見える。実際に前付けをしなくても勝ち続けるのだから実力は上なのだろう。

他のギャンブルよりも低配当という弱点を当たり易いという点で補うしか無いボートレースにとって前付けはその弊害になっている。それに前付けという行為がボートレースを古臭くギャンブル臭くさせていると感じる。どの世界でも力が無い者は淘汰されていく。 前付けをしなくては勝てない弱者は真の王者になれない。


2013年10月23日

 ボートレースの特徴として「前付け」という行為がある。前付けとはレースを優位に進めるためにコースを一つでも内側に取ろうとする行為だ。ボートレースは内側ほど有利と言われている。よって前付けをすれば優位に立てそうだが、スタートが難しくなるという弱点もある。強引に前付けすればするほどスタートするための初動動作「起こし」がスタート位置に近く(深く)なり、スタートした瞬間の速度が他艇よりも遅くなってしまう。よってよく前付けした艇がスタートで遅れているシーンをよく見かける。

一世代前は頻繁に行われていたようだが、現代では旋回の進化からか前付けを行う選手は限られてきた。特に他艇が抵抗しスタートが深くなろうとも前付けを行う選手は「イン屋」と呼ばれる。
現ペラ制度では伸びが殺され外枠が以前よりも不利になった。「アウト屋」と呼ばれる外枠からのみレースを行う選手は苦しんでいる。現ペラ制度は前付けが有利になったのかもしれない。

そんな「前付け」に私は反対だ。まず待機行動ルールの曖昧さ。前付けをするため、または防ぐために待機行動違反をしても選手に課せられるのはレース後の罰則で、違反をした瞬間に選手が罰せれらることがない。とても不平等に感じる。またレース後にどの部分が違反だったのか詳しい説明が無いのも不満だ。

その2

2013年10月17日

4コースとは3コースと共にインコースの次に有利なコースと言われている。主にこのコースではダッシュスタートが用いられる。ダッシュスタートとはスタート時に他艇よりも有利なスピードを生み出すために助走距離を長く取る手法である。

今ではボートレースの迫力であり醍醐味だ。大抵の場合4コースはこのダッシュスタートを行う艇団(ダッシュ組)の一番内コースとなる。故にダッシュ組の中では一番最初にスロースタート組(スロー組)を攻めることができる利点がある。しかしこの最初に攻める4コースを5、6コースは当然マークする。攻めることによって敵に塩を送ることとなるのがこのコースの短所である。

この4コースから繰り出す戦法として3コース同様「マクリ」と「マクリ差し」。そして2コースが狙った差しの更に内側を狙う「二番差し」が強烈だ。一番用いられるのはこの二番差しかもしれない。

同じ攻め型の3コースとの一番の違いは守備への意識の配分だろう。3コースは知っての通り「カド受け」と言われ、ダッシュ組の攻撃を受け止める必要がある。よって攻撃を仕掛けつつも守備への意識は拭い切れない。4コースは言わばダッシュ組の切り込み役。スタートが遅れない限り攻撃に集中できるだろう。

インコースから遠くなるダッシュ組が勝利するための鍵を握る4コース。我々にとっては高配当への鍵にもなっている。

『KEYMAN』 

1コース

2コース

3コース

5コース

6コース


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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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