松井繁

2013年10月02日

2013年7月オーシャンカップにて1号艇で優勝戦に進んだ松井繁選手。 私のボート人生で見たかったシーン、松井選手のSG優勝が目前に迫っていました。 決してインコースが弱くはない若松。 松井選手は当時、直近3ヶ月1コースの2連対率驚異の100%!これはA1級選手でも出来る人はもちろん稀。

コース争いもなく、比較的楽な進入になりスタートもしやすいくなりました。 6艇ほぼ揃ったスタートとなり、スリット付近でわずかに4号艇白井英治選手の舟が出て行くように見えましたが、全速スタートでいけなかったせいか、1周1M付近ではイン逃げ絶好の隊列に。

このまますんなり逃げるかと思われたその時、明らかに1号艇松井選手が1Mで外に流れていくターン。空いた内にSG初優勝を狙う若手のホープ2号艇峰竜太選手の全速差しが完全に入ってしまいます。この時点で峰選手の勝率は80%はあったでしょう。 しかし、松井選手は残りの20%を諦めませんでした。

峰選手の更に内から艇を伸ばす5号艇湯川浩司選手の次に取る動きを読めていたのは松井選手でした。1周2Mで 内から艇を合わせて着を取ろうとした、湯川選手を全速ターンで振り切ろうとする峰選手。その二人のつばぜり合いの間隙を突こうと、差しを狙う松井選手。 

次の瞬間、 外に流れていってしまった峰選手、内を差しきった松井選手。 完全決着。完全に経験値と判断力の差が出ました。峰選手はその後、2着を取りきれたレースでしたが、残念な走りで6着敗退となっています。

松井選手はその後インタビューで、1周1Mでは手が滑りハンドルを切ることができなかった、とコメント。SGの大舞台というのは百戦錬磨の王者ですら手元が狂ってしまうプレッシャーがあるのでしょう。

これでようやく見ることが出来た松井選手のSG優勝。私の願いを1つ叶えることができました。 賞金王決定戦競走に出場することは、最低限のラインだ、と語る松井選手。まだまだ世代交代の波にのまれることなく、王者の走りを見せてくれそうです。どこまで覇道は続くのか、しっかりと追いかけたいと思います。 

 
3415 松井 繁
スタート A
1コース S
2コース A
3コース A
4コース A
5コース B
6コース C
メンタル S
整備力 A
旋回力 A
賞金 SS
総合 SS


2013年10月01日

2012年の賞金王1号艇という絶好の機会を機会を逃した松井繁選手。松井選手自身テレビの中で、2012年のペラ制度改正に少し乗り遅れた感がある、という発言がありました。ペラ制度の改正と常に訪れる世代交代。2013年は5月に三国のG2を優勝しましたが、松井選手にとっては低調気味といえる成績が続きます。SGはおろか、G1でも優勝することができずにいました。


翳りゆく「王者」の称号。 そしてSGで目立つのは下世代の台頭。2013総理大臣杯では2011年の賞金王獲得から、2012年は調子を落としていた池田浩二選手の復活優勝。2013笹川賞では優勝戦1号艇に桐生順平選手が乗り、更に2号艇峰竜太選手、3号艇岡崎恭裕選手と内枠勢を若手が独占。優勝したのは唯一外枠にいた若手の5号艇新田雄史選手でした。2013グランドチャンピオン決定戦ではペラ制度改正からSG2勝目、そして連覇となる太田和美選手が優勝。今や大阪支部で一番の安定感と強さを誇るレーサーではないでしょうか。 

SG優出すらない松井選手。しかし復活の狼煙を上げるオーシャンカップがやってきます。
 
初日ドリーム戦、2号艇の松井選手は痛恨のST0.29ながらも3着に。 2日目、3日目、無難な成績で立ちまわる松井選手。しかし目立つのは峰竜太、篠崎元志の若手勢でした。

そんな若手勢が目立つ中、外枠が残る勝負駆けの4日目に松井選手の王者駆けを見ることが出来ました。5R5号艇の松井選手はピット離れの悪い1号艇吉田弘文選手尻目に1コースを奪取。起こしの位置が深くなりスタートが難しくなる中、スリットラインでは孤独のST0.02でトップスタートを決め、そのままイン逃げで1着とし、予選1位も微かに見えてくる位置まで自力で這い上がります。

10R1着なら予選1位が決まる中、6号艇から前付けで3コースを奪取。しかし4コースダッシュ戦には異次元のスタート感を持つ山田哲也選手が。予選順位を上位につける山田選手も負けられない一戦。カド受けの松井選手はスタートが遅れた時点で、捲くられる確率はいつも異常に跳ね上がります。そして二人の選手がスタートに向けスピードを上げます。

スリット付近、二人の舟が他艇を無視するかのように飛び出し、ほぼ同体でスタートラインを通過。その瞬間「スタート判定中」の文字が。痛恨のフライング事故。2号艇の山田選手がF0.01のフライングで失格となります。ほぼ同体で飛び出した松井選手は前半5R同様0.02で残り捲りを決め1着。見事予選1号艇を獲得しました。山田選手とスタートで競り合う精神力。ここでも王者たる所以を見せつけます。

 準優では3号艇にその節の超抜モーターで抜群の伸びを見せる濱野谷憲吾選手がいましたが、危なげなく冷静なイン逃げで勝利。私が少し諦めていたボートレース人生2度目となる、松井選手のSG優勝戦1号艇を見ることができることとなりました。

その3へ

2013年09月29日

2011年からボートレースを始めた私にとって、松井繁選手の全盛期を知りません。その為か生涯獲得賞金が歴代1位と言われても、あまり松井選手の強さが分かりませんでした。 

あれは確か2012年の尼崎のG1を松井選手が優勝した時。やはり松井選手はG1ランクの競走はすんなり優勝するんだな、と感銘を受ました。しかし、その時の私はSGレースの凄さを知らなかったのです。

なぜなら、SGは2011年の 賞金王決定戦競走しか見たことがありませんでした。今ほどレースはチェックしておらず、優勝戦しか見なかった記憶があります。トライアル戦が優勝戦への予選、という趣旨がまったく分からないほどの初心者でした。
 
多少知識がついてきてG1よりSGの方が選手層が厚いという事を理解してからは、松井選手がSGを勝つ所が見てみたい、という思いに駆られるようになりました。 しかしイン戦が強い松井選手にとって、チャンスらしいチャンスは巡ってきませんでした。

 しかし遂に松井選手のSG優勝を目の当たりにすることができるチャンスがやってきました。それは2012年の賞金王決定戦競走。その頃には私も成長し、ほとんどの予選レースを見て楽しむまでになっていました。そしてトライアル戦から絶好調の松井選手が優勝戦1号艇をもぎ取りました。

住之江の1号艇、松井選手にとっては負けられない戦い。 私が一度でいいから見てみたかった瞬間が訪れようとしていました。そして、暮れの大一番がスタート。インには絶好の揃ったスリットから、1号艇松井選手は可も無く不可も無く見える、言わばインコースからは最高のターンを繰り出しました。
 
勝ったかと思われたその時、4号艇の山崎智也選手の舟が鋭く捲り差し、舳先が入ってしまいます。直線の伸び比べ。山崎選手の舟が内からグイグイ伸び、1周2Mで決着。ボートファンが求めていた超劇的な結果と舟券的には松井選手が崩れるという複雑な思いが交錯したレースに。

確かに、その時は私も山崎選手の勝利に鳥肌が立ちました。しかし見てみたかった、松井選手がSGを勝つ所が。 その瞬間はお預けになってしまったのです。

私が始めたここ最近の1~2年は、瓜生正義や池田浩二といった進化したターンをもつ選手が出現する世代交代期。世代交代の波に押されぎみの松井選手に、こんな絶好の機会が訪れるのはもうしばらくないのではないか、と私は思いました。

その2

ギャラリー
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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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