本日の気になる

2015年09月21日

桐生にて行われました赤城雷神杯は、地元の毒島誠選手が見事に優勝しました。毒島選手は近況の地元桐生では優勝戦1号艇で2回連続V逸脱。ひとつはフライングに散り、ふたつ目は4着大敗と、地元のプレッシャーに押しつぶされてしまっていました。

そんな中迎えた今節は初日からピンラッシュ。怒涛の勢いで一気に優勝候補に。敵は自分自身だけでした。予選や準優の1号艇では後遺症からか若干スタートに難が見られましたので、この優勝戦を凌ぐことができるのかという不安要素も見え隠れしていました。しかしながら、優勝戦ではコンマ14のスタートを決めてイン逃げ。十八番のぶっちぎりレースを見せてくれました。そして、ゴールではSGV並のガッツポーズ。やはり地元の舞台は嬉しさ爆発でした。

そんな今節の毒島選手を見ていると、同年代の篠崎元志・峰竜太・桐生順平・茅原悠紀らのトップレーサー達と比べても、 スピード・安定感・爆発力で形成されるバランスにおいては一番に見えました。今後もこのままのレベルで成長し続けていってほしいです。

毒島選手はこれで今年G1V2。SGVは無いものの上々な成績です。これで見えてくる年末賞金王。おそらく賞金ランキングトップで迎えるのは先輩の山崎智也選手。追随するしかありません。G1を2つ挟んでのSGダービーがたのしみになります。期待します。 

 

2015年09月16日

昨日は三国で周年の優勝戦が行われました。結果、優勝したのは準優2号艇で差しきり、優勝戦1号艇のチャンスを得た福岡支部の池永太選手でした。今年30歳となり若手を卒業し中堅に入ったと言っていいでしょうか。そんな池永選手がG1初優勝を飾りました。

池永選手といえば、私がボートを始めた約4年前の超初心者時代、池永選手のコース別データーを見て、めちゃめちゃ強い選手だなぁ、といった印象でしたので、 もっともっと活躍していてもおかしくはないような選手だと思っていました。いつぞやの、SG準優4号艇でFをしたのも覚えています。しかしながら、そんな強い池永選手ですらようやくのG1V。やはりボート界も上には上がいますね。

けれども、これで池永選手もG1タイトルを手にし、真のA1級レーサーと言ってはいいのではないでしょうか。そして、池永選手はまだまだ上にいける選手だと個人的には思っています。これからの池永選手には群雄割拠の福岡支部でトップに駆け上るような、そんな活躍を期待します。


 

2015年09月09日

昨日は嬉しい出来事がありました。多摩川G1ウェイキーカップにて瓜生正義選手が2号艇3コースから捲り差して優勝を決めました。近況では瓜生選手らしくない走りが続いていたためこれは良い傾向ではないでしょうか。

今年はこれでG1V2。普通のA1レーサーならば大活躍でしょう。しかしながら、やはり瓜生選手レベルになると期待されるのはSGでの活躍。今回の優勝が良い方向へ向かうことを願っています。次節は桐生での赤城雷神杯。桐生でのイメージはあるので、更なるリズムアップが見れることを期待します。

 

2015年09月02日

遠い昔に始めました、気になる若手レーサー紹介です。今回は広島の下寺秀和選手。すでに目立つ活躍を多々しているので、ご存知の方も多いと思います。そんな下寺選手の特徴は何と言ってもスタートの早さ!テレボートで近況3ヶ月の平均STタイムの早さはコンマ14。これはもちろんA1級のトップレーサー並。まぁ出走回数の違いはありますが。

そんな下寺選手のここが他の若手とは違うと思う所はこんなにSTが早いのにフライングをしないところ。確かに、若手勢はSTが早くなりがちですが、そういう選手は大体フライングをして苦い経験をしがちです。しかし、下寺選手は私が気がついて以降はフライングがありません。ヘタしたらデビュー以来無いのかもしれません。それなのにレースではトップSTを連発。あの池田浩二選手の1号艇を破ったレースも印象的でした。これは天性のものを秘めている可能性大です。

ターンはというと、まだそんなに目立つものがありませんが、このSTにターンが揃えばすぐにA級で活躍してくれるのではないでしょうか。まぁ、ST早いレーサーはターンに難ありというパターンもあったりしますが。広島の下寺秀和選手。今後も注目していきたいと思います。穴目なら積極的に買います。









2015年08月30日

いつもより早い夏の終わりを感じさせる肌寒い風がつつむ蒲郡。しかし、そんな風をよそに蒲郡の温度は上がり続けた。その熱が最高点に達した時、歴史的なレースがここに生まれた。

SG第61回ボートレースメモリアル優勝戦。ファンファーレが鳴り響きピットから選ばれし最高峰のレーサー6名が飛び出した。進入争いは見られず。展示同様の静けさで、漆黒の水面に6つのボートが漂う。1号艇でこの状況を迎えられた峰竜太は何を感じていたのだろう。

予選最終日から3戦連続となる1号艇。数多のSGウィナーが突き進んだVロードを歩む峰竜太。彼もその仲間入りを遂げるはずだった。はずだったのに・・・。

1号艇峰竜太がコンマ05のトップスタートを切る。今節も尻上がりに合わせてきた超人的感覚は優勝戦でも研ぎ澄まされていた。六日間の集大成を振り絞り始める。しかし、1周1Mにそれが起こる。予選のイン戦から気になっていたという、ターンマークもれがここでも起きてしまった。

昨日の準優では辛うじてこの状況でも中島孝平の差しを凌ぎきれた。だがしかし、SGの優勝戦という舞台においてこのターンでは許されなかった。すかさず差し込んできたのは2号艇篠崎元志だった。

今節の篠崎元志は素人目にも見える雰囲気を持っていた。その雰囲気というのは余裕があるというような、冷静というような、最高のリラックス状態というか、なんとも言い表せない妙なものだった。とにかく歴戦の大物レーサーが持ち得るものに見えた。

一昨年のこの舞台、篠崎元志は優勝戦でフライングという最も重い十字架を背負った。その影響は確実に近況までのレースに現れていた。未だに払拭できているのかすら分からないぐらの深い傷。しかし、篠崎元志はその傷を背負いながらもコンマ06のスタートを決めた。

篠崎元志が迎えた1周1M。完璧とは言えない峰竜太の懐に全身全霊を込めた差しを撃ち込んだ。そして、この差しは峰竜太の懐をガッチリと深く捕らえた。大歓声が向こう正面の若獅子たちの一騎打ちを包み込む。

内に篠崎元志、外に峰竜太。ほぼ、普通ならば篠崎元志が圧倒的優勢。1周2Mをいつも通りに回るだけだった。しかし、この若獅子たちの一騎打ちにスパイスを与えたのは正真正銘のSGレーサー5号艇中島孝平。SGVの難しさを知るSGレーサーが、二人の若獅子たちに甘い思いを許すわけにはいかなかった。

彼も予選序盤では久しぶりのSGVを感じさせるほどの鋭さだった。その中島孝平が1周2Mでは篠崎元志に試練を与える内側からのプレッシャー。というより、中島孝平は自身の小旋回には絶対的な自信があるはずだ。これを捌ききれなかった瞬間、中島孝平が一気にトップに立っただろう。

2号艇にプレッシャーを与える5号艇。この光景を大外から見据えていた1号艇峰竜太にはどう見えていたのだろう。正にこの光景は2013年オーシャンカップ、真夏の夜のあの時だ。あの時の松井繁の位置に自身がいるのだ。となれば、やるべきことは一つしかない。あの時の松井繁のように前を行く2号艇を全速で差し返すしかないのだ。

先マイする篠崎元志。若干窮屈な旋回。そこにあの時の松井繁よりも鋭く、激しく全速の差しを撃ち込めたのは峰竜太。見事に再現した。今度は2013年を彷彿とさせる差し返しが篠崎元志の懐に深く突き刺さる。とうとう峰竜太にその日が訪れたのだと感じた。しかし、2013年の峰同様、ここで諦めるわけにはいかなかったのが篠崎元志だ。

2周1M。この差があれば峰竜太がいつも通りにターンをすることができたのなら、捕まえられる者はそうそういなかった。だが、なぜだろう。これがSGVのプレッシャーなのか。峰竜太はいつも通りのことができなかった。またしても1周目同様にターンマークをもらすと、今度はターンの出口では不安定にボートが暴れる。この瞬間、逆に篠崎元志は普通以上、いや最高のターンを繰り出した。

2周目の向こう正面でもガッチリと峰竜太の懐を捕らえた。同年代の最高峰、峰竜太と篠崎元志が並走のまま、更なる逆転が生まれる予感がしていた2周2Mを迎える。差すか、ツケマイか、峰竜太がどちらとも思えるタイミングでターン動作を始めて篠崎元志を揺さぶる。だがしかし、その時点で篠崎元志の集中力は乱れを整え、トップレーサーが見せるゾーンに入っていた。

瞬時に峰竜太の動きを見切ると、冷静機敏に対応、付け入るスキは完全にゼロだった。篠崎元志が歴史的なレースに終止符を打つと、ゴールでは何度も何度も喜びを爆発させた。幾多のレーサーが囚われては抜け出せずにいたジンクスを打ち破った篠崎元志。一方で、またしても嫌な流れに入り込んでしまった峰竜太。彼らの道は別れた。

とにもかくにも、自身も口にしていた真のSGタイトルを獲得した篠崎元志。彼が次世代のボートレースを率いるリーダーの資質を一番有しているだろう。今後の篠崎元志の大飛躍の始まりと共に、夏の終わりの祭典は幕を閉じた。




 



 

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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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