2015年10月25日

第62回ボートレースダービー 優勝戦

今節も長きにわたって戴冠を待望されていた者が、SGウィナーの仲間入りを果たした。守田俊介。周りが天才と称するその才能の輝きは浜名湖でよりいっそう輝くこととなった。

優勝戦。不安視されたのは準優で見せたピット離れの悪さだった。そのレースでは隣であった2号艇の原田篤志が異常なモーターの仕上がりというのもあったのだが、危うくインコースを取られてしまいそうになるほどのピット離れを見せてしまった守田俊介。相手が原田篤志で良かった。これが松井繁であったのならば、あっさりとインコースを奪われていたかもしれない。優勝戦ではそこからすでに目が離せないものとなっていた。

響き渡るSGのファンファーレと共に勝負の水面へと飛び出す6色のボート。大丈夫、守田俊介はしっかりとピット離れをこなした。あとはいつも通りのことをするだけだ。しかし、それができないのがSGの優勝戦。実際に数多の1号艇が、あと僅かという所で散ってきた。

運命は自分次第。そんな大一番で守田俊介は自身で道を切り開く。彼は一人ゼロ台のスタートとなるトップSTを放り込んだのだ。これが優勝戦で見せた守田俊介の強い決意の表れだった。こうなるとあとは浜名湖が背中を押してくれる。強い追い風が吹く水面の中、守田俊介を脅かす影は見当たらなかった。唯一、地元の3号艇山田雄太がツケマイを打って出るが、守田には遥か遠く及ばず。一瞬にしてSGの頂きを手に入れた。

2着には地元唯一の優出となった山田雄太。これからが楽しみなの選手なのは間違いなく、そのスタート力には可能性を感じる。今節の優出はまぐれではないと信じている。3着に超抜モーターを手にした原田篤志。原田にとっては最大のチャンスだったのは間違いなく、このチャンスを活かしきれたとは言えない結果に悔やまれるかもしれない。

4着には松井繁。今節は王者の走りを遺憾なく披露。初日の連勝を見た時には、勝負どころの強さはやはり別格。久しぶりの覇道を見せてくれるかもというのを感じだ。しかし、優勝戦の走りは力強さを失っていたように感じた。年末で今節序盤のような勇姿が見られたなら、新たな歴史を見せてくれるだろう。

5着は太田和美。やはり、現大阪支部ナンバー1は太田和美なのではないかと思えるような安定感は流石。齢42にして怪物という名に相応しい走りを未だに見せる正に怪物。優勝戦では浜名湖の風が味方してくれなかったが、これからも幾度と無く大舞台でその光景を目にするだろう。

6着となった石野貴之も先日のSGVをしっかり糧とし成長を続ける。しかしながら、今の彼の視界には年末地元の大舞台しか見えていないのかもしれない。

こうして、天才と呼ばれた男が悲願の初戴冠を果たした浜名湖SGボートレースダービー。年末も飄々とすんなりと守田俊介が獲ってしまうのでは、とのようなことを感じながら来月ラストチャンスとなるSGチャレンジカップを待ちわびることとなる。

 

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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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