2013年10月11日

2コースについて

2コース。勝利に近くて遠い場所。多くの選手がその何とも言えない難しさに苦言を呈するコースであるが、データーで見ると1コースの次に勝率は高い。それほど他のコースよりも微妙な技術を要するのだろう。

スタートしてから伸ばしていけるほど十分な助走距離を取れないため、外の4艇に伸びきられないようにスタートは確実に決める必要がある。

1コースが余程スタートで遅れを取らない限り1周1Mでは捲りよりも差しに構えることが多い。そのため戦法が外の艇に読まれやすいという不利な点を背負いつつ戦うため2コースにはミスが許されない。

特に3コースのマクリ差しに遭うと絶体絶命の展開となるため、なんとしても3コースにその戦法をとらせるスペースを与えたくはない。

1着になる時は1コースが外に膨れた内側を差しきるパターンがよく用いられる。2コースがスタートで遅れれば1コースは自然と外の艇を警戒するため外に膨らみやすくなるのだが、それでは2コース自身も外から潰されてしまう。

それ故1コースのために他艇のマクリを防ぐ壁になりつつ攻撃を仕掛けなければならないという不条理な運命を背負うコースでもある。

強者が見せる2コースからの攻めは、しっかりとしたスタートを自ら放つ。そして1コースに強烈なプレッシャーをかけ旋回ミスを誘う。そこを冷静に差しきるという展開がよく見られる。

しかしながらスタートが良すぎて着外に外れるというパターンも多々見られる。スタート優勢ながらも1コースとは微妙な艇間。1コースを直マクリでいくか差しでいくか迷いが生じた瞬間、他艇の引き波に沈められるということもある。

予想者は1コースの艇を信頼したい時には2コースの強さもチェックするという現象が生じる。防御力と攻撃力を均等に保つバランス能力が2コースには必要だろう。

ボートレース界にとって2コースとは時に1コースのアシストでレースを終えてしまうという、非情な運命を背負った永遠のナンバー2なのである。 

『天命の壁』

1コース

3コース

4コース

5コース

6コース



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2011年秋からボートレースにハマってます。新参者です。ボートとラジオと海外ドラマによって体が構成されています。自分の目から見えるボートの世界を呟きます。
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